映画:「クロワッサンで朝食を」の感想&ネタバレ注意!!

「クロワッサンで朝食を」の感想を
以下に綴っていきます。

ーあらすじー
エストニアの小さな町で暮らすアンヌ(ライネ・マギ)は、2年間付きっ切りで介護をしていた母親を亡くし放心状態だった。そんな折り、多少フランス語が話せる彼女にパリでの家政婦の仕事が舞い込んでくる。意を決して憧れのパリに向かったアンヌを、しゃれたアパートで待っていたのは、気難しいエストニア出身の老婦人フリーダ(ジャンヌ・モロー)だった。

評価

とにかく静かで、ストーリー展開が
ゆったり流れて行きます。
目まぐるしくストーリーが
展開するわけでもなく、
淡々と登場人物の感情が動いていく
映画であるため、若い人は
あまり楽しめないかもしれません。

じっくり味わいながら見る、
大人の映画です。
人生経験を積んで来た、
大人の方向けの映画なのかもしれません。

感想

アンヌの人生に重くのし掛かっていた
認知症の母が亡くなった瞬間の、
介護から解放された安堵と悲しさ
が複雑に入り混る気持ち。

新しい生活を目指して
パリに来たものの、
フリーダという毒舌で気難しい
老婦人から仕掛けてくる数々の虐めに
健気に耐えるアンヌの姿。

序盤はアンヌがひたすら苦境に耐える
シーンが多く、暗い気持ちに
なるかもしれません。

しかしながら、そんなフリーダと
徐々に心を通わせていく姿は、
観ていてとても前向きな気持ちになります。

それと同時にフリーダが貸してくれた、
バーバリーのコートを
着ることをきっかけに、
醜いあひるの子だったアンヌが
非常に洗練された、
ファッションを身にまとう
白鳥へと開花していきます。
前半のアンナの辛いシーンを
観ていると、このような展開は
大変うれしくなりますね。

考察

パリにやって来た時、アンヌはブーツを
脱いで室内履きに履き替えていました。
それが、フリーダと諍を起こし、
アパルトマンを飛び出し、
ストラップ付きの黒のヒールを履いて
ステファンと肉体関係を持ちます。
そしてブーツに履き替え、街を彷徨って、
夜明け近くにエッフェル塔に
到着するシーンがあります。

エッフェル塔から視線を空に移すと、
上空にはアンヌを故郷へと運ぶ(筈だった)
飛行機雲が浮かび、彼女は
それを晴れ晴れと見送っていました。
パリの異邦人だったアンヌは、
還るべき場所はもうココにしかないと
覚悟を決めた瞬間だったのでしょう。

パリの異邦人だった女性の人生を
リアルに描いた映画でした。

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